Leaves

観葉植物の葉が垂れるのは水不足?水のやりすぎ?

朝、鉢を見たら、昨日までぴんとしていた葉が全体に垂れていることがあります。茎ごと下を向き、触るとやわらかく張りがありません。

このとき、水が足りないのか、やりすぎたのかを、垂れた葉だけで決めることはできません。どちらの場合も、葉には同じ変化が出るためです。確かめる場所は葉ではなく、鉢の重さと土の湿り方です。

ここで水やりの判断を間違えると、状態を悪くすることがあります。すでに土が湿っているのに水を足すと、根が傷む側の原因を進めてしまいます。

垂れた葉は、根から水が届いていない印です

葉がぴんと立っているのは、細胞が水で満たされて張っているからです。この張りが弱まると、葉は自分の重さを支えられなくなり、垂れます。

アイオワ州立大学の資料では、しおれを「根が葉や茎へ十分な水分を供給できていない」状態として説明しています。つまり垂れた葉が伝えているのは、根が水を運べていないという一つの事実だけです。

その原因が、土に水がないことなのか、根そのものが傷んでいることなのかまでは、葉を見ても分かりません。

水不足と過湿は入口が正反対でも、どちらも根が水を運べない状態にたどり着くことを示す図

土が乾きすぎると、吸う水がなくなります

一つ目の原因は単純です。土の中に水が残っていなければ、根は吸うことができません。

鉢の土が早く乾ききってしまう場合、株は水を使い切ったあと、葉の張りを保てなくなります。この場合は、鉢の底から水が流れ出るまでたっぷり与えると、時間をおいて張りが戻ることがあります。

アイオワ州立大学の資料は、乾いた状態が続いていないかを最初に確かめるよう挙げています。土の表面だけでなく、指を二センチほど差し入れて中の湿り方を見ます。

水が多すぎるときも、同じように垂れます

分かりにくいのはこちらです。土が湿っているのに、葉が垂れることがあります。

土のすき間が水で満たされると、根のまわりへ空気が届きにくくなります。メリーランド大学の資料では、過剰な水が土の中の酸素を減らし、細い根を傷めて、株が水を吸い上げられなくなると説明されています。

根が傷んで減れば、土がどれだけ湿っていても、葉まで水は届きません。アイオワ州立大学の資料も、根が腐って減った結果として茎や葉が水を得られず、しおれると書いています。

つまり水不足と過湿は、入口が正反対でも、根が水を運べないという同じ出口にたどり着きます。葉に同じ変化が出るのは、そのためです。根のまわりの空気と水の関係は、根腐れはなぜ起きる?過湿で根が酸欠になる仕組みと見分ける注意でも扱っています。

なお、メリーランド大学の資料は、過湿の株が根腐れや乾燥ストレスと同じ症状を示すとも述べています。見た目が重なることは、資料の側でも前提にされています。

見分けるのは、葉ではなく鉢です

葉で区別できない以上、確かめる場所を移します。

メリーランド大学の資料は、鉢ごと持ち上げて重さの変化を見る方法を挙げています。土が乾いた鉢は、水を含んでいるときよりはっきり軽くなります。水やり直後の重さを覚えておくと、比べる基準になります。

大きな鉢では、底まで届く長さの棒を土に差し込む方法も紹介されています。湿った土は棒に付いたり、棒の色をわずかに変えたりします。

水をやる前に確かめること

同じ資料は、決まった曜日や間隔で水をやるのではなく、株が必要としているときに与えるよう勧めています。日程で決めると、多すぎる株と足りない株の両方が出るためです。

水やりのたびに、次の点を見ます。

  1. 鉢を持ち上げたときの重さは、前回の水やり直後と比べてどうか
  2. 指を二センチ差し入れたとき、土は乾いているか湿っているか
  3. 受け皿に水がたまったままになっていないか
  4. 鉢の底に排水穴があり、水が流れ出るか

受け皿の水は捨てます。メリーランド大学の資料は、株を水に浸けたままにしないよう明記しています。

葉が垂れたまま何日も戻らず、鉢は重いままで、茎の根元がやわらかい場合は、葉の色を見て待つ状態ではありません。根の状態を確かめ、判断がつかなければ園芸店などに実物を見てもらうほうが安全です。

この記事だけでは分からないこと

Sources — 参考文献・原典

※リンク先で、研究の対象や条件を確かめられます。研究結果をすべての植物や状況に当てはめられるとは限りません。