Leaves
観葉植物の葉が丸まるのはなぜ?4つの原因と対処方法
鉢の前に立つと、葉が内側にくるっと巻いています。あるいは縁だけが波打つように反っています。水をやったばかりのこともあれば、しばらく忘れていたと気づくこともあります。
葉が丸まる原因は、大きく四つに分けられます。水が足りない、水が多すぎて根が傷んでいる、空気が乾いている、虫がついている、のいずれかであることが多いです。四つは葉の変わり方と土の状態が違うので、そこから見当をつけて、原因ごとに手を打てます。
ただし、鉢の中の根がどこまで傷んでいるかは、土を掘らない限り分かりません。葉の様子から絞れるのは「どの方向を先に疑うか」までです。
葉が丸まる原因は、大きく四つです
丸まり方には形の違いがあります。葉全体が内側にくるむ形、縁だけが波打つ形、葉の中心がへこんでカップのようになる形です。この形と、土が乾いているか湿っているかを組み合わせると、原因の見当がつきます。
- 葉全体が内側に巻き、土が乾いている:水が足りていません
- 葉全体が内側に巻き、土は湿ったまま:根が傷んで水を吸えていない可能性があります
- 縁だけがカールし、先が枯れ込む:空気が乾いています
- 新しい葉だけがねじれて巻く:虫がついている可能性があります
水が足りないとき
根から葉へ送られる水が足りないと、葉は表面積を減らして、水が空気中へ逃げる量を抑えようとします。この水が蒸気になって出ていく動きを蒸散と呼びます。メリーランド大学の資料は、根が十分な水を供給できないとき、葉がしおれたり丸まったりすると説明しています。
強い光や高温でも同じことが起きます。オレゴン州立大学の資料は、高温ストレスによって葉が丸まり、葉の小さな穴(気孔)を閉じて水分を守る反応が起きると説明しています。つまり内側に巻く動きは、水切れそのものだけでなく、暑さや強い光への反応でも出ます。
できること。 鉢の底から水が流れ出るまで与えます。メリーランド大学の資料は、決まった曜日で水をやるのではなく、株が必要としているときに与えるよう勧めています。指を二センチほど差し入れて乾いていれば水やりの時期です。受け皿にたまった水は捨てます。
日ざしが急に強くなる時間帯があるなら、レースのカーテン越しにするか、窓から少し離します。暑さで丸まっている場合は、水を足すより先に置き場所を変えるほうが効くことがあります。
水が多すぎて根が傷んでいるとき
土が湿っているのに葉が丸まる場合は、逆の可能性を考えます。土のすき間が水で埋まると根のまわりに空気が届かなくなり、細い根が傷みます。根が減れば、土がどれだけ湿っていても葉まで水は届きません。仕組みは根腐れはなぜ起きる?過湿で根が酸欠になる仕組みと見分ける注意で詳しく扱っています。
できること。 ウィスコンシン大学の資料は、まず土の水分を減らすことを挙げています。同じ資料は、株を排水した水に浸けたままにしないよう明記しています。受け皿の水は必ず捨てます。
鉢に排水穴があるかを確かめます。同じ資料は、鉢底に石や砂利を敷くとかえって水はけを妨げると述べており、鉢底石は解決になりません。植え替えるなら、市販の殺菌済み培養土を使い、庭の土は使わないよう勧めています。
なお同じ資料は、根腐れが進んだ株については、処分するのが結果的に確実な場合もあると述べています。家庭で使える薬剤による治療は勧めていません。
空気が乾いているとき
葉の縁だけがカールしたり枯れ込んだりする場合は、室内の空気の乾燥が関わっていることがあります。ノースカロライナ州立大学の資料は、鉢植えで低い湿度が葉の黄変、縁の巻き、枯れ込みにつながりやすいと述べています。
できること。 エアコンや暖房の風が直接当たっていれば、当たらない場所へ移します。冬は同じ場所でも暖房で空気が乾くため、置き場所を変えていなくても条件は変わります。ニューハンプシャー大学の資料は、冬の観葉植物では葉の丸まりが水分ストレス、低温、過湿による根腐れのいずれでも起こりうると説明しています。
虫がついているとき
新しく展開中の葉だけがねじれて巻いている場合は、汁を吸う虫を疑います。カリフォルニア大学の資料は、アブラムシが新芽や若葉を吸汁し、葉を巻かせたり変形させたりすると報告しています。メリーランド大学の資料も同様に説明しています。葉の裏や新芽の付け根に、小さな虫や粘つく分泌物がないかを見ます。
できること。 カリフォルニア大学の資料は、株を揺すったり強めの水流をかけたりして虫を落とす方法を挙げています。丈夫な株に向く方法で、株が早く乾くよう午前中に行うことを勧めています。虫が固まっている葉や新芽は、その部分を切り取って処分します。
同じ資料は、成長期には週に二回ほど、葉の裏を中心に見るよう勧めています。多くの株はある程度の吸汁には耐えて成長で追いつくため、薬剤より先にこれらを試すこととされています。ハダニも観葉植物で問題になる虫の一つです。
どれか分からないときにチェックする順番
複数の条件が重なることもあります。迷うときは、次の順で確かめると絞りやすくなります。
- 鉢を持ち上げた重さと、指を二センチ入れたときの土の湿り方
- 丸まっているのが新しい葉だけか、古い葉にも出ているか
- 葉の裏と新芽の付け根に、小さな虫や粘つくものがないか
- 株元や茎の根元がぐらついたり、柔らかくなっていないか
- 最近、日ざしの強さ、エアコンや暖房の風、夜の冷え込みが変わっていないか
株元が柔らかく、土も湿ったままなら、水を足さずに根の側を確かめます。
この記事だけでは分からないこと
- 根がどこまで傷んでいるかは、鉢から抜いて根を見ない限り分かりません。ウィスコンシン大学の資料も、根腐れの判断には土や根そのものの確認が必要だと述べています
- 虫が新芽の奥まで入っている場合、外から見えるものだけでは被害の範囲をつかめません
- 参照した資料は屋内の観葉植物全般に向けたもので、種類ごとに丸まり方を比べたものではありません
- 「何日で乾く」「湿度を何パーセントに保つ」といった数値は、鉢、用土、置き場所、季節で変わるため決められません
Sources — 参考文献・原典
- extension.umd.eduで読む
- extension.oregonstate.eduで読む
- content.ces.ncsu.eduで読む
- hort.extension.wisc.eduで読む
- ipm.ucanr.eduで読む
- ipm.ucanr.eduで読む
- extension.umd.eduで読む
- ipm.ucanr.eduで読む
- extension.unh.eduで読む
- extension.umd.eduで読む
※リンク先で、研究の対象や条件を確かめられます。研究結果をすべての植物や状況に当てはめられるとは限りません。
